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シンプルなイラストを描く簡単な方法

アイビスペイント
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オリジナルのイラストが描けると色々な場所で自由に使えるようになります。
たとえばブログで使用したり、SNSのアイコンにも著作権を気にせず使えます。

前回の記事で手作りカレンダーの作り方を紹介しましたが、カレンダーに自作のイラストをプラスするとオリジナリティがあってさらにいい感じになります。

関連:カレンダーを自作してロック画面に表示したい!アイビスペイントで作る方法

イラストなんて描けないという方でも、簡単なのにちょっと本格的に見えるイラストが描ける方法があります。
しかもスマホで描けます。

私もイラストはほぼ描けませんが、こんな感じで簡単なイラストを作成できました。

これは無料で使えるお絵描きアプリのアイビスペイントを使ってiPhoneで描きました。
アイビスペイントでなくても、基本的なイラストが描けるアプリなら同じように描けます。

というわけで、今回は絵が描けなくても描ける、こんな感じのベタ塗りのイラストをスマホで簡単に描く方法を紹介します。

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描きたいイラストのモデルの写真を読み込む

今回はアイビスペイントでイラストを描く方法を紹介します。
アイビスペイントがスマホに入っていない場合はインストールしましょう。

アイビスペイントX

アイビスペイントX
開発元:ibis inc.
無料
posted withアプリーチ


次にキャンバスサイズを選択します。
一番上に現在選択されているキャンバスサイズが表示されます。
変更したいときは縦横比率とピクセル数を選択してください。

キャンバスの形は作成したいイラストに合わせて選択してください。

キャンバスの形の横のピクセル数が大きいほど画質は良くなりますが、画像のサイズも大きくなります。
イラストを大きく使用したいなら大き目に設定し、アイコン用など画像のサイズが小さくてもいいならピクセル数が少ない「SD」サイズでも問題ないと思います。
使う用途に合わせて選択してください。

キャンバスサイズを選択するとキャンバスが開きます。
ここに写真を読み込むには、下のツールの中の右から2番目の数字が書かれたレイヤーアイコンをタップします。

レイヤー画面の左にあるカメラのアイコンをタップするとスマホのアルバムから写真を選択できるので、イラストにしたい写真を選択します。
「画像読み込み」ウインドウが出たら「キャンセル」をタップします。

するとキャンバスに写真が表示されます。

この写真をなぞってイラストを描くので、イラストにしたい部分がキャンバスに収まるように画像を拡大・縮小・移動します。
画像の周りの枠の角を引っ張ると拡大・縮小でき、一本指で画像をドラッグすると移動できます。

キャンバスに画像を配置できたら「移動変形」のウインドウの緑のチェックマークをタップすると画像が固定されます。

もう一度移動したいときは、下のツールバーの左から2つ目のブラシのアイコンをタップし、「移動変形」をタップするとまた同じように移動できます。

これで写真を配置できました。
次にこの写真をもとにイラストを描いていきます。

色を抽出する

はじめに、イラストに使用する色を用意します。
イラストを描くときは写真の透明度を下げて薄くして上からトレースするので、その前に写真から色を抽出します。

今回のイラストは単純なベタ塗りのイラストなので、できるだけ少ない色で描いていきますが、使う色は元の画像の色を使うと簡単に描けます。

まず、写真のレイヤーに直接描かないようにレイヤーを追加します。
下のツールのレイヤーアイコンをタップして「レイヤー」を開き、「」をタップします。

すると現在選択しているレイヤー(写真のレイヤー)の上に新規レイヤーが追加されます。
新規レイヤーを追加すると新規レイヤーが選択されているので、そのままレイヤー画面を閉じてキャンバスに戻ります。

では写真からイラストに使いたい色を抽出していきます。

下のツールのブラシアイコンをタップし、出てきたメニューから「スポイト」を選択します。

するとブラシアイコンがスポイトのアイコンに変わります。
このように、ブラシアイコンの部分には現在選択中のツールが表示されます。

「スポイト」は、キャンバスに表示されているものから色を抽出できる機能です。
写真からでも抽出できて便利です。

写真の中の使いたい色の部分をタップします。
するとタップしたところの色が吹き出しで表示され、下のツールバーのブラシの色が変わります。

このとき、指を離さないでスライドさせると色がどんどん変わるので、好きな色のところで指を離すと色が決定します。
同じものでも光の当たり具合などで全然違う色になっていますね。

色を抽出すると、スポイトがブラシに自動で変わります。
スポイトは1回色を抽出するたびにその前のツールに戻るので、もう一度色を抽出したいときは再度スポイトを選択してください。

ブラシの色はスポイトで抽出した色になっているので、このままキャンバスの空いているところに簡単に色を付けておきます。
この色を後でスポイトで抽出してイラストを描くので、絵を描かない端の方にに色を塗ってください。

今はただ色を置くだけなので、ブラシは何でも大丈夫です。
ブラシが細いと色がよく見えないので、ブラシのサイズを大きめにするといいです。

同じように、他に使いたい色もスポイトで抽出してこんな感じで同じレイヤーに塗っておきます。

イラストを描きやすくする準備

イラストを描くためのレイヤーを追加します。

「レイヤー」を開き、「+」をタップして新規レイヤーを追加します。
写真の上から描くので、写真のレイヤーより上になるようにしてください。
もし新規レイヤーが下になってしまった場合は、新規レイヤーの右側の薄い「三」のマークを長押ししながら上に移動させます。

次に、写真のレイヤーをタップして選択し、下の不透明度のスライダーを半分以下くらいまで下げます。
すると写真が薄くなり、上からなぞって描きやすくなります。
そしてさっき追加したレイヤー3をタップして選択し、レイヤー画面を閉じます。

お絵描きアプリで描くとき、現在どのレイヤーに描いているかを意識するようにしてみてください。
今回のような簡単なイラストならあまり気にしなくても大丈夫ですが、別のレイヤーに描いているつもりで同じレイヤーに描くと、後で修正したり変更したりするのが難しくなってしまうからです。

選択中のレイヤーの番号は、レイヤー画面を閉じているときは下のレイヤーアイコンに表示されています。
アイビスペイントはレイヤーを何枚でも使えるので、できるだけパーツごとにレイヤーを分けると使いやすいです。

イラストのベースの輪郭を描く

スマホの画面に指で描くのは難しく感じるかもしれませんが、後から修正もできるのでそんなに正確に描かなくても大丈夫です。
また、綺麗な円を描くツールもありますが、今回は手書き風にしたいのであえていびつな円のままにします。

ただ、指のブレを少なくする方法はあります。
画面の上部の手のアイコンをタップし、「手ぶれ補正」のスライダーを大き目にしておくとブレが少なくなります。

ではまず、りんごの輪郭を写真に沿って描いていきます。
色は抽出したりんごの色を使うので、下のブラシアイコンをタップして「スポイト」を選択し、さっき塗っておいたりんごの色をタップするとブラシの色になります。

ブラシは下のツールの左から3番目の丸いアイコンをタップすると選択できます。

使うブラシの種類は、今回は輪郭をなぞるだけなので線が書ければどれでも大丈夫です。
ただ、エアブラシなどは線がぼやけてしまうので、「ペン(ソフト)」のようにくっきりと描けるものにしてください。
ブラシの太さは下のスライダーで調整できます。

ブラシを選択したらブラシアイコンをタップしてキャンバスに戻ります。
では描いていきましょう。

線が指で隠れてしまって正確になぞれなくても大丈夫です。
塗りつぶすために隙間が空かないようにりんごの輪郭を1周描いてください。

もう少し細い方が描きやすいかもしれないです。
でも、結局中を塗りつぶすので線の太さ自体はあまり関係ないです。
描き直したいときは、画面の上部の戻るボタンを押すか、2本の指で画面をタップすると一つ前の作業に戻れます。

輪郭の中を塗りつぶす

次に、今描いた輪郭を塗りつぶします。
塗りつぶしするとき、下に写真があるとこんな風に写真に合わせて塗りつぶしされてしまって綺麗に塗りつぶせません。

なので写真を非表示にします。

レイヤーを非表示にする

レイヤーを開き、写真のレイヤーの目のマークをタップし、写真のレイヤーが非表示になったらレイヤー画面を閉じます。

塗りつぶしをする

塗りつぶしはバケツツールでできます。

ブラシアイコンをタップし、バケツのアイコンをタップします。
するとブラシアイコンがバケツアイコンに変わり、この状態で塗りつぶしたい部分をタップすると、タップした範囲が塗りつぶされます。

このとき、塗りつぶす輪郭の線に隙間があると外側も全部塗りつぶされてしまうので、輪郭を描くときに隙間が空かないように書いてください。
もし全部塗りつぶされてしまっても、戻るボタンで戻ればやり直せるので大丈夫です。

描いた形を修正する

ここで輪郭を修正したいときは修正します。
描いたものの形を修正するには、左から2番目のアイコンをタップし、「移動変形」をタップします。

メッシュ変形
をタップすると網のように変形できるポイントが表示されます。

角の点を動かすとイラストの形を変形させることができます。
このメッシュの数を下のスライダーで増やすと細かく形を修正できます。

メッシュの角にある点を動かすと、描いた絵を変形させることができます。
なので、ここである程度きれいな形に修正してみてください。
できたら下のウインドウの緑のチェックマークをタップして終了します。

他のパーツも描く

次に、りんごのヘタ?の部分を描きます。
りんごの輪郭のレイヤーの上に新規レイヤーを追加します。

そしてりんごの輪郭を描いたレイヤーの目のマークをタップして非表示にして、写真のレイヤーの目のマークをタップして写真を表示させてください。
新規レイヤーが選択された状態でレイヤー画面を閉じます。

このレイヤーにはりんごのヘタの周りの黄色い部分を描きます。

バケツアイコンをタップして「ブラシ」(①)を選択しブラシアイコンに戻したあと、もう一度「スポイト」(②)を選択します。

スポイトになった状態で、りんごのヘタの黄色い色から抽出した色をタップします。
するとスポイトがブラシアイコンに変わるので、りんごの黄色いヘタの輪郭をブラシで描きます。
小さい部分を描くときは、ブラシを細くして画面を拡大すると描きやすいです。

これも塗りつぶせるように隙間を空けないで描きます。
描けたら、レイヤーを開いて写真を非表示にして戻り、ブラシアイコンをタップして塗りつぶしのバケツをタップし、ヘタの中を塗りつぶします。
ちなみに記事の始めに紹介した絵を描いたときは、りんごの輪郭を描くときにヘタの部分も描いて一緒に塗りつぶしていました。
この方がりんごっぽくなりますね。
こっちの方が手間が少なくておすすめです。

次にレイヤーを開き、ヘタの上に新規レイヤーを追加します。
そしてヘタのレイヤーを非表示にし、写真のレイヤーを表示します。

バケツアイコンをタップしてブラシを選択します。
もう一度ブラシをタップしてスポイトを選択し、ヘタから伸びる細い枝の色をタップして抽出したら、枝を描きます。
細いのでブラシのサイズを細くすると描きやすいです。

描けたらレイヤーを開いて写真を非表示にし、ブラシアイコンからバケツを選択して枝の中を塗りつぶします。

同じようにして、枝の下に新規レイヤーを追加してヘタのへこんだ部分の影も描いて塗ります。

影と光を付ける

「影と光」ってなんかかっこいいですね。

りんごの下側の暗くなった部分を暗い赤で塗ります。
こうするとベタ塗りなのに立体的になります。

クリッピングをする

レイヤーを開いて新規レイヤーを追加し(①)、りんごのベースのレイヤーのすぐ上に移動します(②)。
そして下の方にある下に曲がった矢印をタップ(③)します。

すると、新規レイヤーが右にずれて下のレイヤーに矢印が向きます。
これはクリッピングマスクといって、矢印が向いているレイヤーに描かれた部分以外には描けなくなり、色を塗るときなどにはみ出さずに塗ることができます。

ちなみにその隣のカギマークは「不透明度ロック」で、こちらもはみ出さずに影の色を付けることはできます。
ただし、同じレイヤーで色を変更するので後で修正がしにくくなります。

クリッピングしたら、

  1. 非表示になっているりんごのベースのレイヤーをタップして選択し、
  2. 目のマークをタップして表示させ、
  3. 下の方にある不透明度のスライダーを左に移動して色が透けるようにします。


これは影を描くときに下の写真が透けて影を描きやすくするためです。

薄くするんじゃなくて非表示にしてもいいんですが、イラストが写真と全く同じ形ではないので、イラストのりんごに影が描けるように薄く表示します。

輪郭のレイヤーにクリッピングした新規レイヤーをタップして選択し、レイヤー画面を閉じます。
この状態でりんごの下側の暗い部分を塗ります。

下の左から2つ目のツールのアイコンがブラシになっているのを確認して、ブラシをタップしてスポイトを選択し、りんごの暗い色をタップして抽出します。

ブラシの太さを太くし、りんごの下側を塗ります。

影を付ける

次にりんごの影を描きます。
レイヤーを開いてベースのレイヤーを選択し、不透明度のスライダーを一番右に戻します。
そして新規レイヤーを追加し、ベースのレイヤーのすぐ下に移動します。
こうすると、影を描くときに影がりんごに隠れます。

レイヤー画面を閉じ、ブラシをタップしてスポイトを選択して影の色をタップします。
ブラシの太さを太くし、りんごの下に影を描きます。
りんごに重ねて塗っても、レイヤーが下なので重ならなくなっています。

光を入れる

最後に、りんごの光っている部分を描きます。
新規レイヤーを追加し、ベースにクリッピングしたレイヤーの上に移動します。

写真が見えるようにベースのレイヤーを非表示にし、レイヤーを閉じます。

ブラシをタップしてスポイトを選択し、りんごの光の色を抽出します。
そしてりんごの光っている部分の輪郭を描いて写真のレイヤーを非表示にして、中を塗りつぶします。

これで全部描き終わりました。

全てのパーツを表示させる

最後に、写真とサンプルの色のレイヤーを非表示にし、りんごを描いた全てのパーツを表示させます。

こんな感じになりました。

イラストを保存する

最後に、完成したイラストを保存します。
キャンバスの下の一番右の左向き矢印「←」をタップし、「画像を保存」をタップします。

  • ファイル形式は「PNG」で
  • 背景を付けたいときは透過をオフ
  • 背景なしで保存したいときは透過をオン

にして「OK」をタップするとスマホのアルバムに保存されます。

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まとめ

工程が多く感じるかもしれませんが、実際に描いてみると意外と簡単だと思います。
コツは、できるだけパーツを少なく単純に描くことです。
このやり方を覚えておくと、イラストを描くのが楽しくなります。

写真をトレースではなく、見ながら描いてもいいですね。

ベタ塗りのイラストは技術やセンスも大事な要素ですが、イラスト初心者の方でもとりあえず一つの絵を簡単に完成させることができるので、まずは身近なものを描いてチャレンジしてみてはどうでしょうか。

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