紙のイラストロジックを解くときに、間違えた部分や仮置きした部分を消したりするのはちょっと面倒です。
アプリやサイトのイラストロジックでも、仮置きの区別がつきにくい場合もあります。
そんなときに便利なのが、お絵描きアプリに取り込む方法です。
スマホでもできるし、タブレットでもできます。
お絵描きアプリなら描いたり消したりするのも簡単だし、デジタルなのにアナログっぽく自由に書き込めるのでおすすめです。
紙のパズルを持ち歩かなくても続きができます。
そして解けたところから紙やサイトのパズルに書き込んでいけばいいだけです。
少し工夫すると、普通に書き込んだり消したりするよりもっと便利に使えるので、今回はお絵描きアプリにイラストロジックを取り込んで解く方法を紹介します。
イラストロジックを読み込む
始めに、イラストロジックを取り込んで使うお絵描きアプリを準備します。
私はいつもアイビスペイントを使っているので、今回はアイビスペイントで説明しますが、他のお絵描きアプリでも同じように使えます。
お絵描きアプリに取り込むために、イラストロジックの全体をまずスマホやタブレットで撮影します。
端の数字やマスが切れないように気を付けてください。
それから、ブレないようにできるだけ明るいところで撮影してください。
普通にカメラで撮影するだけでもいいんですが、スキャナーアプリを使うと写真よりも線や文字がきれいに取り込めます。
私のおすすめはCamScannerです。
アプリで撮影する場合は、下のカメラのアイコンをタップします。
カメラが起動したら、丸いシャッターをタップして撮影します。
ここでシャッターの右側の画像アイコンをタップすると、スマホのアルバムに保存した写真を取り込むことができます。
スキャンできたら、下のフィルターの「手書きを消去」か「マジック」を選択すると見やすくなるのでおすすめです。
フィルターを選択したら右下のチェックマークをタップします。
CamScannerの画像をアルバムに保存するには、画面下の「共有」をタップし、「その他の共有オプション」にある「アルバムに保存」をタップします。
お絵描きアプリにパズルを取り込む
次に、お絵描きアプリのアイビスペイントを開き、「マイギャラリー」→「+」マークをタップします。
キャンバスサイズを選択
新規作成で、イラストロジックがだいたい収まるキャンバスを選択します。
画面上部の点線の四角が現在選択しているキャンバスの形で、「W」横幅と「H」高さのスライダーで調整します。
縦横比率はパズルの形に合わせて選択してください。
数字が大きくなると画質は良くなりますが、画像のサイズが大きくなります。
パズル自体のサイズが大きいときは、拡大しても画像が粗くならないように大き目のサイズにするといいです。
選択したら「OK」をタップします。
すると画面にキャンバスが表示されます。
パズルの画像を取り込む
次に、撮影した写真を取り込みます。
画面の下のメニューの右から2つ目の「1」の数字のレイヤーアイコンをタップします。
するとスマホのアルバムから写真を選択できるので、イラストロジックの画像を選択してください。
選択するとキャンバスに画像が表示されます。
画像が大きすぎたり小さすぎたりすると思うので、指で拡大・縮小・移動しながらキャンバスにパズル全体が収まるように調整してください。
できたら下の緑のチェックマークをタップします。
「画像取り込み」のメニューが出たら「描画抽出」をタップします。
「描画抽出」で画像を取り込むと、画像の線だけを読み込みます。
すると、キャンバスに画像が表示されます。
これで取り込みできました。
パズルを解きやすくする
次に、パズルに書き込んでいきますが、このまま書き込むと紙に書くのとあまり変わらないので、お絵描きアプリの特徴を生かしたいと思います。
読み込んだ画像のレイヤーには直接塗らずに、別のレイヤーに塗るようにします。
そうすると、たとえば仮に塗る専用のレイヤーに塗ると、後で仮り塗りだけを一気に消すことができます。
それから、読み込んだ画像に直接書き込んだものを消すとパズルの線も消えてしまうため、決定したマスを塗るレイヤーと、仮置きのレイヤーは別に用意します。
なので、レイヤーは3つにすると使いやすいです。
使うレイヤー
- 決定したマスを塗るレイヤー
- 仮置きのレイヤー
- 取り込んだイラストロジックの画像のレイヤー
新規レイヤーを追加する
画面下のメニューの右から2つ目のレイヤーアイコンをタップしてレイヤーを開き、+マークをタップして新規レイヤーを作成します。
追加したレイヤーがパズルの画像より下になった場合は、新規レイヤーの右側の「三」のマークを長押ししながらパズルのレイヤーより上に移動します。
イラストロジックのレイヤーをロックする
次に、間違えてイラストロジックの画像に書き込まないために、パズルを読み込んだレイヤーをロックします。
レイヤーをタップして開き、パズルの画像のレイヤーを選択したら、「α」と書かれた鍵のアイコンをタップします。
こうすると、「描画抽出」で読み込んだ画像では、線の部分以外には書き込むことができなくなります。
間違えて画像のレイヤーに書き込んでも、線の色が変わるだけです。
レイヤーの名前を変更する
次に、決定したマスを書き込むレイヤーの名前を変更しておきます。
レイヤーを開き、上から2つ目の決定したマスを塗るレイヤーをタップして右下の縦の「…」をタップします。
「レイヤー名変更」をタップすると名前を変更できるので、「本塗り」などに変更し「OK」をタップします。
その下のレイヤーは仮置きのレイヤーで、仮置きを消すときにレイヤーごと削除するのでそのままで大丈夫です。
これで準備ができました。
では、パズルを解いていきます。
マスの塗り方
マスを塗る時は、レイヤーを一度開いて必ず今どのレイヤーを選択しているかを確認してから塗るようにしてください。
レイヤーを開いて「本塗り」のレイヤーを選択し、まずは確実にわかるマスを埋めていきます。
画面を拡大すると塗りやすいです。
画面を動かすときは1本指だと画面に書いてしまうので、2本指で移動させてください。
塗りつぶしを使う
塗り方は、バケツツールの「塗りつぶし」でも使えなくはないんですが、スキャンの際の線が薄くて消えてしまっていると、他のマスも一緒に塗りつぶしてしまうことがあるのであまりおすすめしません。
でもこのくらい隙間があっても大丈夫でした。
塗り潰しをするには、下のメニューの左から2つ目のブラシアイコンをタップし、バケツアイコンを選択します。
すると、タップした範囲が塗り潰しできます。
描画ツールで四角く塗る
他に、描画ツールで四角を描いて塗りつぶすこともできます。
画面上部の指のマークをタップし、「描画ツール」の□を選択し、「塗りつぶし」と「現在の色を使う」のスイッチをオンにします。
もう一度指のマークをタップして閉じます。
描画ツールをオンにしたままキャンバスに描くと四角しか描けなくなります。
これでマスの角から対角線上に指をスライドさせると点線で四角が表示され、指を離すと塗りつぶした四角が描けます。
塗るときは、画面を大きく拡大するとやりやすいです。
ブラシで塗る
他に、ブラシを使って塗る方法があります。
細いブラシだと塗るのが大変なので、1タップでマスが埋まるくらいの太さにするといいです。
このとき描画ツールがオンだと四角しか描けないので、描画ツールをオフにしてください。
下のメニューの左から2つ目のツールのアイコンをタップ(①)してブラシを選択(②)します。
ブラシの種類は「ペン(ハード)」がいいと思います。
下の2重の「V」マークをタップして戻ります。
ブラシは下の丸いブラシ選択アイコンをタップすると変更できます。
太さは下のスライダーで調整してください。
そうしたら一度マスの中に書いてみてください。
1回のタップでこんな感じになるようにします。
丸いシールを貼るような感じです。
こうすると塗るのが1タップなので簡単です。
バツ×は色を変えるだけにする
さらに「×(バツ)」の場合は×を書くのではなく、別の色を塗るようにすると簡単です。
自分で分かればいいので、塗る色とは全然違う色にしてみてください。
バツを描いてもいいんですが、ブラシで塗る場合は太さを変えるのが面倒なので、色を変える方が簡単だと思います。
色の選択は、下のメニューの四角いアイコンをタップすると選択できます。
カラーウインドウが開いたら、下の一番左の「パレット」タブを選択します。
パレットなら最近使った色が下に表示されるので、塗る色に変えるときにも簡単です。
間違えたときや消したいとき
間違えたときは、今描いたものを消す場合は一つ戻るボタンで戻ります。
または2本指で画面をタップしても同じように戻れます。
今描いたものじゃない部分を消したいときは、消しゴムツールに切り替えて描いたものを消します。
ブラシを選択しているときに、下のメニューの一番左の消しゴム切り替えアイコンをタップするとブラシが消しゴムに変わります。
消しゴムになっているときは、ブラシのアイコンが消しゴムになります。
いくつかの塗り方を提案しましたが、塗り方は好きな方法で大丈夫です。
ではこれでパズルを解いていきます。
イラストロジックを解く
最初に、わかるマスを埋めていきます。
わかるマスを埋めるときはレイヤーを開いて「本塗り」と名前を付けたレイヤーを選択します。
塗るときは、このくらい画面を大きく拡大すると塗りやすいです。
私はブラシで塗っています。
赤は×(バツ)のマスで、黒は塗るマスにしました。
レイヤーを分けて仮塗りをする
今回の方法では3つのレイヤーを使っていきます。
- 本塗りのレイヤー(黒・赤)
- 仮塗りのレイヤー(水色・緑・ピンク)
- イラストロジックの画像のレイヤー(αロック)
仮に塗って矛盾するマスを見つけるときは、レイヤーを開いて「本塗り」の下に置いたレイヤーを選択して塗ります。
仮り塗りの色は、本塗りとは別の色にするとわかりやすいです。
また、仮に置いた最初の1マスだけは別の色にすると、後でどれが×かもわかりやすくなります。
上の図では赤と黒が「本塗り」のレイヤーに描いたもので、ピンクと緑と水色は仮塗りのレイヤーです。
そしてイラストロジックのパズルは一番下に置いてαロックしたレイヤーです。
仮塗りをするときは、まず一つのマスを決めて水色に塗り、そのマスに従ってどんどん仮塗りをしていきます。
決定したマスを塗る
仮塗りをしてみて1つでも辻褄が合わないところがあれば、その時点で最初に塗った水色のマスは×になるので、本塗りのレイヤーに×の色を塗ります。
レイヤーを開いて「本塗り」のレイヤーを選択し、水色のマスの上に×の色の赤を塗ります。
仮塗りを一気に消す
その後、仮塗りをしたレイヤーを選択して(①)右のごみ箱アイコンをタップして削除(②)し、すぐに「+」をタップ(③)して新規レイヤーを追加します。
すると同じ場所に新しいレイヤーが追加されるので、続けて仮塗りのレイヤーとして使えます。
こうすると、仮塗りだけを一気に消すことができて楽です。
ただし、仮塗りを削除はしたくない場合は、削除ではなく仮塗りのレイヤーの目のマークをタップするとレイヤーが非表示になります。
同じようにして、バツのマスを埋めていくと塗るマスがわかっていきます。
塗るとわかったマスは「本塗り」のレイヤーを選択して黒で塗ります。
こうしてパズルを解いていき、決定したマスはその都度本物のパズルに書き込んだり入力します。
途中のパズルを開く
パズルの途中で一度アプリを閉じても保存されているので、再度イラストを開くとまた続きから始めることができます。
パズルを再開するには、アイビスペイントを開き、パズルの画像をタップします。
右下の「編集」をタップするとパズルのイラストが編集状態になり、パズルを再開できます。
まとめ
お絵描きアプリはレイヤーを分けられるので、仮塗りをして一気に消すことができるのが便利です。
イラストロジックの専用アプリなら仮塗りもできるんですが、そうじゃない場合はお絵描きアプリがおすすめです。
紙のパズルだけでなく、ネットで公開されているパズルを解くのにも仮塗りをするときに使えます。
今はこちらのサイトのパズルを解くのに使っています。
リンク お絵描きロジック
難易度が高いパズルが難しくて楽しいです。
イラストロジックにはまったら、是非この方法も試してみてください。
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