ユニコーンと間接的に握手した話
先日見た朝ドラの「らんまん」で、主人公の万太郎がシーボルトの助手をしていた人の孫と握手をしたとき、
「間接的にシーボルトと握手をしたー!」
と喜んでいました。
わかります、この気持ち。
この発想は誰かのファンの人なら一度は経験したことがあるんじゃないでしょうか。
これを見て私も高校生の頃、ユニコーンと間接的に握手をしたと勝手に一人で喜んだときのことを思い出しました。
間接的な握手という妄想
私が間接的にユニコーンと握手をしたと思ったのは、ユニコーンのライブの入場で並んでいたとき、皆が入場を待っている場所に当時のユニコーンのマネージャーだった原田さんという方が見回り?に来たんですよ!
原田さんはすごい立派な髭を生やしていて、ファンクラブの会報誌を手書きしていたりしたので、ファンの間ではちょっとした有名人だったと思います。
他のスタッフの人もいたけど、原田さんの存在はすぐにわかりました。
そんな原田さんが目の前に現れたので私は興奮してしまって、
「原田さん!握手してください!」
と咄嗟にお願いしたら快く握手してくださいました。
その時はもちろん原田さんと会えたことが嬉しくて握手を求めたんです。
で、その後によく考えたら、これってユニコーンと間接的に握手したことになる?と思ったんです。
でも、マネージャーと握手したからといって、必ずしもメンバーと間接的に握手できたかどうかはわかりませんよね。
もしかしたら一回も触れたこともないかもしれないし。
というか間接的な握手なら勝手に思い込んでるだけでいいんじゃ?
でも、安心してください(なにが?安村?)
私は知っていたんですよ。
奥田民生さんが原田さんと手を繋いだ写真を撮っていたことを。
「PATI-PATI」という雑誌だったか何だったか忘れましたが。
なので、他のメンバーについてはわかりませんが、少なくとも民生さんとは間接的に握手したということになりますよね。
やったー!
ちょっと話がずれますが、この「PATI-PATI」に付属していた読者投稿のためのハガキは裏が真っ白でよく落書きをしていました。
それで、ある時ユニコーン全員の集合した写真を見ながら万年筆で適当に描いてみたら結構上手く描けたので、どうせなら編集部に送ろうと思って送ることにしました。
でも一筆書きみたいなイラストだけではなんだか寂しかったので、何か一言添えようと思い、
「ハゲるな!」
と書いたんです。
なぜ「ハゲるな!」と書いたのかというと、いつかのインタビューで民生さんが
「ハゲるまでは音楽を続けますよ。でもハゲたらカッコ付かないから辞めます」
って言っていたからです。
※これは奥田民生さん個人の思いです。
「PATI-PATI」の宇都宮さんという編集者の方と民生さんとのやりとりがいつも面白かったんです。
このハガキを書いたときはもうユニコーンの解散が決まっていたころだったような気がします。
なので、そのインタビューを思い出し、ずっと音楽を続けて欲しいという気持ちを込めて「ハゲるな!」と書きました。
そうしたら、なんと「PATI-PATI」の読者の投稿欄にそのハガキが掲載されたんです!
なんで!?こんな絵が!?
と思いましたが、編集部からのコメントで
「この『ハゲるな!』の意味は?」
みたいなことが書かれていたので、その一言を添えたおかげで掲載されたんですね。
このときも、掲載されたことはもちろん嬉しくて大興奮でしたが、「PATI-PATI」に掲載されたということはユニコーンのメンバーももしかしたら見てるかもしれないと思ってさらに大興奮していました。
まあ、見ていない可能性の方が高いですけどね。
ツアー中の市内にて
それから、これは握手とは全然関係ないんですが、私はユニコーンのツアーのときは何月何日にどの会場でライブをするかを最初にだいたい確認していました。
授業中でもテスト中でも、あー、今日はこの場所でライブなんだなーと考えたりして。
そして、そのツアーで愛媛県の松山市でライブをする予定の日に、偶然に私たちも修学旅行で松山市に行く予定があったんです。
すごくないですか?
まあ、同じ市内にいるからといって会えるわけがないとはさすがにこんな私でも考えましたが、ちょっと嬉しいですよね。
遠い場所で同じ日に偶然同じ市内にいるなんて。
そう思いながら松山城の辺りを見学していたとき、ふとすれ違った人たちの何人かが同じTシャツを着ているのに気づき、そのTシャツをよく見たらなんとユニコーンのツアーのTシャツだったんです!
えーっ!?
どういうこと?
このツアーの別の場所のライブ会場で買ったTシャツを着ているファンの集団?
当時はネット販売なんてなかったし、当日のライブ会場はまだ開場してないから買えないし。
それによく見るとユニコーンのファンの人たちという感じではないんです。
おじさん(お兄さん?)たちの集団だったから。
いやいや、ユニコーンファンのお兄さんたちもいますが、なんとなく昼間からツアーのTシャツを着た集団というのはただのファンとはちょっと違う。と思う。たぶん。
というわけで、思い切って友達と話しかけて尋ねてみました。
「あのー、もしかしてユニコーンのライブのスタッフの方ですか?」
と。
すると、やっぱりそうでした!
嬉しくてそのスタッフの人たちと一緒に松山城の近くで写真を撮ってもらいました。
ユニコーンと直接一緒に仕事をしている人たちと写真を撮ったぞー!
これで間接的にユニコーンと写真を撮ったことにします。
……それだけです。
はい、ユニコーンとは会えてません。
でもすごい偶然じゃないですか?
偶然同じ日にツアーのライブの会場がある地域へ修学旅行に行けて、しかもライブのスタッフに会えたんです。
私のユニコーンへの気持ちが強すぎてこの偶然を引き寄せた?
だとしたら本人には会えないという、ちょっと中途半端な気持ちの強さだったのかもしれませんね。
まとめ
中学の頃に見ていた「夢で逢えたら」でユニコーンが好きになり、高校生活もライブに行ったりとユニコーン中心でした。
そして私が高校を卒業する頃にユニコーンも解散してしまいました。
結婚して子供が生まれ、なぜか偶然息子の誕生日が奥田民生さんと同じ5月12日でした。
これは本当に偶然です。
民生さんは生きているから生まれ変わりではないし。
じゃあどういう意味だろう?
いやいや、意味なんてないです。
予定日は6月1日だったのに、体重が増えないようにと動いていたらかなり早まってしまっただけです。
そして2009年にユニコーンは再結成しましたが、まだ子供も小さいしライブで遠くへは行けないと思ってましたが、次の年の近所の運動公園の野外ライブにユニコーンが参加すると決まって急いでチケットを取って参加しました。
久しぶりのユニコーンのライブはやっぱり楽しかったです。
そう、ユニコーンのメンバーにはライブでいつも会っていたんです。
これは本当に会ったといえますよね。
という、今回は私の妄想のような本当でもある話でした。